2020年、村瀬歩さんに担降りした
なんだか大変なことになってしまった。
新型コロナウイルスのこれ、どうなっちゃうんだろう。平凡以下の自分にできることは少ないし、とりあえず大人しく暮らしているぐらいしかできない。
明日、一ヶ月後、三ヶ月後、半年後、一年後・・・社会がどうなっているのか分からない。というか、世界はどうなるんだろう。どうにかなるのか?いや、今まさにどうにかなってるのかなあ。
私は今年に入ってから世間を賑わせている話題に2月あたりから気を取られ始め、ボンヤリとしか読めない英語のニュースを眺めて挫折したりしていました。
やっぱり大人しくしていよう。何も考えたくない。
そんな心の隙間が空いたころ、人はぽっかりと口を開けた落とし穴に落ちてしまうものなのですね。
声優の村瀬歩さんに担降りすることにしました。
「担降り」とはジャニオタが使う用語です。
応援するアイドルを"担当"と呼び、そのアイドルから別のアイドルへ担当替え(推し変)する、あるいは、アイドルの応援自体をやめてしまう(オタ卒する)ことなどを表します。*1
当然ながら、村瀬歩さんは声優であってアイドルではありません。
でも、私はここ10年ほどジャニオタ・ドルオタだったので、もうこの言い方というか"概念"しか思いつかなかったのです。
今まではてブの担降りエントリをひとしきり読みつつも自分で書くことはないだろうなあと思ってきましたが、思ってもみなかった沼に落ちたこの気持ち、行き場のない感情爆発を誰にも迷惑をかけずに落ち着かせる方法と言ったら、チラシの裏に書きなぐるかインターネットに書きつけるぐらいしか思い浮かびませんでした。ああ、この世にインターネットがあって良かったなあ・・・
もし、検索からここに辿り着いてしまったジャニオタの方には先に謝罪しておきます。このエントリは「ジャニオタが声優さんに担降りした」というものです・・・すみません・・・
ただし、なんの前触れもなく唐突に声優さんに落ちたわけではありません。
それだったら、どれだけドラマチックなことだろう・・・とは思うのですが、残念ながら自然のなりゆきもとい必然で担降りすることになりました。
私は元からオタクです。なんなら腐女子です。
二次オタクがジャニオタ・ドルオタになって、もう一度戻ってきた・・・というだけの話なのです。しかも、戻る前に2.5次元とかを挟んでいるので一周して元さやというやつです。
ジャニオタ・ドルオタだった間も(いや今もそうなんですが)、二次元コンテンツはずっと大好きで摂取し続けていたために、「好きなものがたくさんある」状態ではありました。
「足を突っこんでいる沼がたくさんある」わけで、これは金欠にしかならないから本当に良くないです・・・メインの沼があって、サブで首を突っこんだ数多の沼を満遍なく回遊している感じ。ただの節操なしのミーハーですね。実際、やたらとエンタメについて浅く広く知ることができた10年でした。
そんな私のメイン沼はジャニーズでありアイドルであり、もっと細かく言うと「嵐」と「ハロープロジェクト」でした。
ファンクラブに入ってライブに行って原宿や秋葉原の公式ショップで写真を買って、日夜、テレビや雑誌の露出情報を追いかけて円盤を買って。そんな生活を10年以上も続けてきました。青春の全てと言っても過言ではないかもしれません。学生生活も社会人生活も、この趣味があるおかげでなんとか乗り切ってくることができたなあと思っています。たくさんたくさん、救ってもらいました。そして、いろんな方と知り合うことができましたし、Twitterなどで交流もさせてもらいました(今は止めてしまいましたが)。
でも、ここ数年はそんなドルオタ生活を少し落ち着けて、二次元に帰ってきつつあったのです。
きっかけを話せば長くなりますが、まぁ、端的に言えばとうらぶ*2のせいでした。
友人に誘われ沼に飛び込んでみたところ、供給の凄まじさに圧倒されました。ゲーム公式からの情報は今ほど多くはありませんでしたが、とうらぶは二次創作がとにかく盛んで豊かなジャンルです。がっつり二次オタクだった頃の名残りでたまに覗く程度だったPixivを毎日、朝晩とチェックするようになり、フォローするユーザーの方も増え、同人誌を再び買うようになりました。興味のなかった公式グッズ(もちマスやフィギュアやガチャガチャなど)を買いにアニメイトへ通うようになりました。
そして、とうらぶ最大の特徴といえば、華やかな2.5次元コンテンツです。
せいぜいテニミュぐらいの知識しか持ち合わせていなかった私は、初めて刀ミュというものを観たときに衝撃を受けたのです。「これ・・・ドルオタのDNAに刺さる・・・!」と。特に佐藤流司さんが刺さりまくりました。ミュージカルとライブの二部構成だったことも、ジャニーズ・ハロプロ舞台に慣れ親しんだ身からすれば入りやすかった要因の一つです。私はあっという間に刀ミュだけでなく刀ステも履修し*3、若手俳優さんに詳しくなっていきました。
そして、2.5次元で飽き足りなくった私は、声優さんのコンテンツにも手を出し始めたのです。
アニメのイベント映像に辿りつき、若手声優さんのお名前を覚え始め、radikoで文化放送を10年以上ぶりに聴き始めました。*4声優さんのライブ映像を観始め、中でもアニメから好きになった『アイドルマスターSide M』のライブBlu-rayを購入し始めました。矢野くんのcv.誰?などとナチュラルに言い出すようになりました。*5
そんなこんなで村瀬さんに対する認識はある程度ありましたし、なんなら「好きな声優さんは?」と問われればお名前を挙げるぐらいではあったのです。いや、これは担降りしてから冷静になって考えてみた結果なのですが・・・。元から結構好きだったなあそういえば、と。声優さんにハマることを体感として理解できていなかったのでしょう。
さて、そんな三次元〜二次元の間を元気に反復横跳びしている私でしたが、部屋で大人しくしていようと「ARASHI's Diary」のために契約したNetflixをボンヤリ眺めていたとき、出会ってしまったのです。
『DEVILMAN crybaby』に・・・!!
主人公が内山昂輝さんと村瀬歩さんだ!このお二人が共演している作品結構見たなあ〜あっ、アヴちゃんもいる!木村昴さんとKEN THE 390さんと般若さんもいる!・・・と、キャストさんが自分のオタク遍歴をくすぐる方ばかりで、わ~あの人もこの人もいる!・・・と、軽い気持ちで1話をクリックしたのです。
いや冒頭のモノローグで即落ちしましたよね。
私は村瀬歩さんを何も知らなかった・・・と衝撃を受けました。びっくりしました。こんな声出るの!?すごい!何?????と本当にびっくりしました。いや誰?????
今まで「村瀬歩さんの声」として認識していたのが、姫野かのんちゃんのようなキュートボイスから日向や一稀のような少年ボイスまでの声域だったんです。そこにあのモノローグをぶっ込まれて、落ちない者がいるのでしょうか・・・オタクはギャップに弱いんだよー!!!*6
男性のようで男性でないような、女性のようで女性でないような。感情を削ぎ落しているのに情感に震えているような、ため息のような美しくて官能的な声。
天才じゃん・・・
寝る間も惜しんで10話まで一気に観ました。辛くて泣くどころではなかったです。あまりに辛いと呆然としてしまうものですよね。これまで履修してこなかった永井豪作品とのファースト・コンタクトは衝撃的で、雷に打たれたようでした。これが・・・『デビルマン』・・・!*7サイエンスsaruさんによるキッチュな映像と、電気グルーヴをはじめ電子ドラッグのようなサウンドトラック。凄いものを見た、の一言でした。
とは言え視聴後は胸が苦しかったので、急いでdアニを契約して気になっていた『魔入りました!入間くん』を全話観たのです。かわいい学園コメディっぽいし、気が紛れるかな~って。主演が村瀬さんだったし。後々この判断が決定打になったと痛感することになります。
いや、村瀬歩、天才じゃん・・・・・・
キュートボイスから汚い声のツッコミ*8から東山奈央さんとのデュエット*9までこなした後に悪周期の低音ボイスって、は???意味が分からないです。
でも、おかげで『DEVILMAN crybaby』で受けた精神的ダメージが強制的に癒されました。まるで刀ミュ2部のような強制カウンセリングもといショック療法です。
来年2期放送も決まったことですし現在Eテレで再放送中なので、もしなにかの手違いでこのブログに辿り着いてしまった方の中に『DEVILMAN crybaby』の後で強制カウンセリングをぶち込みたいという人がいらっしゃいましたら、『魔入りました!入間くん』を猛プッシュいたします。*10
私は気が狂ったように(実際狂いました)村瀬さんの出演作を漁り、YouTubeやニコニコで関連動画を漁り、ヴィムスさんのHPを見て、最近発売されたドラマCDやBLCDを注文しました。
バンやろ出てたの!?という衝撃(ちょっと齧っていただけなので知りませんでした。代永翼さんと双子て!好きに決まってる)、歌うま!という衝撃、パラライで英語・韓国語・日本語の三ヵ国語でラップされている衝撃、石川界人さんとのハイキューラジオが丁々発止でバチクソに面白いという衝撃、対して八代拓さんとのラジオは事務所の先輩・後輩関係ゆえかまた違った面白さがある衝撃、まさかの黒田崇矢さんと仲がいいという衝撃(ここで入間くんをもう一度見直す。オタクだから関係性に萌え始めるとキリがない永久機関である)、パズドラガチ勢という衝撃(二宮和也さんと一緒じゃん!)、意外と背が高いという衝撃(櫻井翔さんより1cm高くて松本潤さんより1cm低い。オタクだからプロフィールに萌える)・・・
知れば知るほどハマってしまう、気が狂えば狂うほどのめり込む、それがオタクという生き物なのです。
しかも、これまでのオタク人生において突っ込んできた数々の沼の中に、村瀬さんの名前を見つけておののきました。Dグレ*11にムヒョロジって、そ、そんな・・・!!*12
は~~~これは降りました、降りるしかない。
と、この瞬間に覚悟を決めたのです。2020年、嵐発ネトフリ経由の村瀬歩着。
なんだか大変なことになってしまった。
とりあえず、この連休中はまだ見ていない出演作を潰して「村瀬歩スタンプラリー」的なことをやろうと思います。
もし、このブログを見つけてしまった先輩ファンの方、よろしければおススメの出演作などご教授くだされば嬉しいです・・・オタクだけど悉皆的に網羅できる体力・経済力がないことがネックなのですが・・・
そんな、担降りエントリのようなものでした。
*1:要出典
*3:ハローもお世話になっている末満健一さんが脚本です
*4:余談なんですが、十数年前ラジオで文化放送の電波を拾おうとすると周波数が同じらしい韓国の放送電波を拾ってしまうので、アンテナをどの方角に向ければクリアな音声が聴けるか試行錯誤していました。せっかく調整したアンテナ(たぶん東京のほうに向けると聞こえていた?)を家族にズラされようものなら怒ったりしていました・・・。今はアプリで何の徒労もなくクリアな音が聴けるので、本当に良い時代になったなあと思います
*5:矢野奨吾さん。岡村直央くんという11歳の男の子の声を担当されているのですが、外見と普段のお声からは想像できないハイトーンボイスなので中の人の中の人は誰だ?と思わず二度見してしまいます。ちなみに矢野さんバキバキに踊れます
*6:個人の見解です
*7:サリバン先生に"water"の概念を教え込まれるヘレン・ケラーの図をご想像ください
*8:語弊
*9:しかも「女装した可愛い男の子」で歌いきっていらっしゃいました。東山さんの可憐な声と村瀬さんの少し外連味がある声がベストマッチ。あとあの曲、本間昭光プロデュースなんだぜ・・・?というか村瀬さん「キュートボイス」の引き出しまで多いのはどういうことなんですかね・・・姫野かのんと姫宮桃李と華房心のニュアンスが全部違うんですが、ハ???びっくりしすぎてキレてしまう
*10:なお『魔入りました!入間くん』の沼にも無事に足を突っ込むことになったのは言うまでもありません。だって木村良平さんに早見沙織さんに斎賀みつきさんにかかずゆみさんに・・・と好きな声優さんばかりだし、キャラは可愛いしストーリーは良いしで原作全巻をhontoで注文しました。最寄りの書店が閉まっているけどインターネットがあって良かったです。物流の方ありがとうございます
*11:HALLOWのほう。円盤化もしてなかったんですね・・・ゆいいつ配信してるサイトに登録して視聴するしかないので未視聴
*12:年が分かる