落ちたものはしょうがない

村瀬歩さんに担降りしたオタクの雑記

『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』を観た

 

7月、なんだかんだ少しずつ見たアニメの感想を。

 

要点を押さえた裏切らない面白さ

2013年放送だったので、放送から7年経つようです、マジェプリ。

・・・えー!!!

リアタイで見ていたということもあり、改めて経過年数を思い知らされると動揺と驚愕に打ち震えましたが、見始めたらやっぱり面白くてつるっと劇場版まで完走していました。本当に面白い・・・。

わたしは二次元でも三次元でも「赤のセンター」が大好きでして、マジェプリのセンター/0番*1ことイズルも赤のセンターではあるんですが、ギラギラしがちな赤のセンターとしては意外な、ゆるふわ末っ子タイプなんですよねえ。ぽやぽやしている。イズルのそういうキャラクターが、マジェプリ特有の抜け感というか会話のテンポ感を作り出していてとても好きです。

締まらない、決まらない。シリアスでなくシリアル。

遺伝子操作で作り出された戦闘に特化した人間・・・とかいう激重な設定がパーソナリティに作用されていない。奇跡のレッド、それがヒタチ・イズル・・・!!

「お兄ちゃん」という単語に何度ずっこけたかわかりません。いやも〜好きでしょ、好きになっちゃうでしょ!笑 ケイは苦労しそうだけど、劇場版の爆笑蘇生シーンを見てナイスカップルだなと思いました。がんばれお嬢。

チームラビッツ5人のぽやぽやながらもなんかできちゃう感じ、ニチアサのスーパー戦隊のようですよね。実際とても意識したキャラ作りをされていると思いますし・・・カレーが好きなイエローとか(笑)いやゴールドなんですが。

脚本どなただろう~と思ったら、吉田玲子さんがシリーズ構成をご担当されていらっしゃいました。わ~~~お世話になっております~~~!!!*2

お約束を裏切らない、奇をてらわないストーリーに安心感があり、そこがつるっと完走できた由縁であるようにも思いました(とは言え世界観や軍事・兵器の詳細な作り込みがあってこその王道で、そのぶんキャラクターで遊んでいる感じが最高に好きです・・・)。

そして戦闘シーンは当時もびっくりしたんですけど、今見てもびっくりしますね・・・かっこよすぎる・・・

劇場版のブルーワンが空中で歩くシーン、あまりにもかっこよすぎませんか・・・?あれ見てブルーワンの女になった・・・

 

ロボアニメで成仏したいオタクは『マジェプリ』を見てくれ

劇場版と言えば。

わたし、一度目に見たとき思わず泣いてしまったんですよね。二度目はさすがに泣かなかったものの、やっぱりウルっと来てしまいました・・・

何でって、レッドファイブ・プラスに思わずインパルスの幻覚を見てしまい・・・いやほんとに幻覚なんですが・・・なんかその瞬間、ブワーっと涙が出て自分の中の亡霊が成仏したんですよ・・・

そうなんです、わたしの「赤のセンター」好きの原体験は『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のシン・アスカなんです。

後にも先にもシン・アスカ以上に狂ったキャラクターはいないのではないかというぐらいのめり込み、毎週の放送やアニメ誌のランキングに一喜一憂し、ネットでの評判に落ち込み、すがるようにラジ種を聴き、一年かけてじっくりがっつり無力感に苛まれた経験となりました。

まあ、推しがネット上であまりにもいじられまくっているのでオタクとしてはだいぶ早めに打たれ強くなりましたし*3、その後何度もリマスター・コミックス・小説なんかで色々フォローがあったので(というか何て言ったらいいのか分からないけども公式のファンサだ~やさしいな~と思っていますほんとに・・・やさしい・・・)、感謝こそすれ恨みつらみが募っているわけでもないんですけど、でもやっぱり、苦しい気持ちにはなっていたので・・・

そんなモヤモヤが、「ガンダムエヴァでないロボットアニメを」という意気込みで企画されたマジェプリに救われたんです。

つまりマジェプリ、救済の物語なんですよね、わたしにとって。

キャラデザが同じ平井久司さんだったからってのは単純な気もしますが、それもあるし、あとはマジェプリが今までのロボアニメをリスペクトしていることが大きいようにも思います。すごいえらそうなことを書いているな・・・すみません・・・

だから、ロボアニメで消化しがたい怨念じみたものを抱えている方が『マジェプリ』を見て、成仏してくれたらいいなーと願っています。

 

チームドーベルマンダチョウ倶楽部だった

村瀬担としては言及しないわけにはいかないんですが、チームドーベルマン

ロボアニメの気持ちいいところを詰め込んだ傑作選のようなマジェプリ、やはり犠牲についても王道を押さえています。*4

でも決して一筋縄ではいきません。

チームドーベルマン、登場してからありとあらゆるフラグを立てまくります。お約束に次ぐお約束、天丼。しむらー!!うしろうしろ!!ていうか逆にフラグを折りまくっているのでは・・・?

そう油断したところで来るんですよね・・・

これはもう「押すな押すな」がフリになっているダチョウ倶楽部です。なるほど。チームドーベルマンダチョウ倶楽部だった・・・?(違う)

あと今回びっくりしたんですが、パトリックってこんな死に方だったっけ・・・?案外忘れていたので、呆然としてしまいました・・・てっきりランディと同じような感じだったかと・・・これはつらい記憶を上書きしていただけなのだろうか・・・

タマキがおいしそうに塩辛を食べているのを見ながらハナをすすったよね。

 

 

 

改めて見たマジェプリは、改めて見ても最高に面白かったです。

そのうち劇場版のブルーレイ買いたいなあ。25話が見たい。*5

あと昆夏美さんの歌がマジで好きだなと思い出したので、こちらもダウンロードしようと思います。*6

個人的に2013年頃って自分比で割とアニメを見ていた時期なんですが、その記憶のほとんどがロボアニメなんですよね。これはいかに?と思ったらガルガンティアとヴァルヴレイヴも同年放送なんですよ。ヴヴヴは途中リタイアしちゃったけど・・・そして同期(?)だと思っていたアルゼロは翌年からでした。記憶修正できて良かった。

なんだかその頃の思い出もよみがってきて、たいそうエモい視聴体験になりました。

2期あるかなあ?パチンコになったし、可能性はまだありますよね。末永くお待ちしております!

 

*1:ステージ上のポジション。0番は中心の立ち位置なので、つまりセンターです

*2:おジャ魔女からなのでお世話になっているどころでなくお世話になっておりますね・・・

*3:真壁一騎は飛鳥真じゃねえ(笑)

*4:※犠牲を肯定するものではありません

*5:TVシリーズでは端役の斉藤壮馬さんがメインキャラクターを射止めているの、最高じゃないスか?

*6:昆さん、ミュージカル畑の方とは知らず山崎育三郎さんとMステで『美女と野獣』のデュエットをされているのを見て驚いた記憶があります。あのMステもう一度見たいな・・・すごい素敵で・・・録画してなかったのが一生の不覚・・・。あとイズル役の相葉裕樹さん、当時はトップコート所属でしたが、今は井上芳雄さんと同じグランアーツ所属なんですよ。こうしてみるとマジェプリってかなり東宝マターなプロジェクトですね・・・笑