『In Between ~迷わず、彷徨う者~』を読んで・聴いた
4月24日に発売した『In Between ~迷わず、彷徨う者~』のコミック付ドラマCDを購入しまして、遅ればせながら拝読&拝聴いたしました。
こちらは出演されているキャストさんのTwitterでの告知で知ったのですが、漫画担当が一樹らいさん、主演に村瀬さんと石川さんというクレジットを目にした瞬間アニメイトオンラインで注文していました。
CDの利益は小児がん患者団体へ全額寄付されるとのこと。なんだか珍しい企画だな~*1と企画・製作した企業をググってみたところ、日本-英語圏とのドラマCD・マンガ・小説・アニメを企画して翻訳、販売・輸出入を手掛けているようです。
これまでの企画商品を見たら杉山紀彰さんと竹内順子さんのコンビが多く(某忍者漫画を彷彿とさせるキャラデザの作品)、杉山さんと浪川大輔さんの作品もありました(こちらは某国擬人化の流れかな・・・?だとしたら高橋広樹さんをキャスティングするような気もするけれど)。
で、今回は上記のような布陣。
つまり、日本だけでなく英語圏のそういう人たちまで広く対象としたとんでもなく野心的かつ合理的な企画というわけです。
すごい・・・強い・・・
個人的にキャスティングの豪華さに驚きつつも不思議なメンバーだったので*2、謎が解けた気分でした。
確かに、Youtubeなどで英語圏の方のコメントを読むと、村瀬さんと石川さんのコンビは人気ですもんね。*3
英語圏のコアファン需要が見込まれているからこその強気な企画。すごいな~~~なるほどな~~~と感心するやら何やらでした。勉強になった・・・
作品についてですが、コミック→CDの順で楽しみました。
コミックは上記の「企画・製作が海外資本」というのを頭に入れて読むと、より作品世界へコミットしやすくなったように思います。
企画・監修が海外の方・・・というだけでは、いまいち疑問が解消できない設定等もあったのですが、おそらく海外の方が手に取った際に違和感の少ないよう、描写に様々な工夫が凝らされていたんですね。
例えば主役コンビ以外の人物は英語圏っぽい名前ですし、ビジュアルも多国籍です。遥馬の出自や思い出の歌も、こういうギミックだったのか~と納得できました。
漫画を担当された一樹先生、本当にお疲れ様でした・・・!
次にドラマCD。
こちらは、コミック第2話までをボイスドラマ化しています。
ネタバレにならない程度に書きますが、約30分の内容にも関わらず大満足でした。これね~、「この人たちのこういう声が聴きたい」ってエッセンスがギュッと詰まったCDだったんです。需要と供給の完全一致!!
まず村瀬担的には「村瀬さんが英語で歌っている」という時点で元が取れます。
さらに「石川さんとの掛け合い」で、むしろ収入になります。
加えて「釘宮さんと山下さんのキッズボイス」と「やさぐれた先輩の石川さんの食事について心配する後輩の内田さん」で、もはや賞与です。
極めつけは「諏訪部さんの若医者」と「オラついた上司の杉山さん」で年収です。
若干言い過ぎでは?という気がしなくもないですが、これだけ堪能できた上に寄附までできて、日本版コンパッショネート・ユース制度についても知ることができる作品なので一粒で三度おいしいです。
奇しくも、コンパッショネート・ユース制度については新型コロナ禍で何度か単語を目にする機会があったものの、詳しく知ろうとはしていませんでした。*4そんな折に勉強できたので、こういう作品との出会いもまた縁なんだなあと感慨深く思ったりもします・・・
これも一期一会ですね。
元気にオタクやりつつ、もっといろいろアンテナ張って勉強するぞー!とバイタリティーがわきました。
『歌舞伎町シャーロック』第1クールを観た
結論から言うと2周しました。
・伏線の確認のため
・演出の細部を拾うため
・好きなポイントをさらに好きになるため
そして・・・
・パイプのcv.を確認するため
です。
何でパイプのcv.が気になったかと言うと、12話を観たときに「・・・これもしや村瀬さんなのでは???兼ね役だったのでは???」と思ったからです。*1思いこみは人生を棒に振りかねない危険な行為なので、パイプのcv.がクレジットされた回を確認するために上記のような理由を後付けして、もう一周したわけです。狂っててごめんね!あ、パイプのcv.はサブロー役の麦穂あんなさんが担当されていました(すみません・・・)
もう一周しても面白かったです、歌舞伎町シャーロック。
なんでリアルタイムで観てなかったんだろうわたしは!?と思いました。何気なく検索に引っかかったアマゾンの作品紹介にも、「PSYCHO-PASS視聴者の女性がターゲット層」って書いてありました。わーい、ターゲティングされてる~~~!アニメーション制作がPSYCHO-PASSと同じI.Gさんゆえの企画趣旨かな?とは思うものの、とても嬉しいことですね。確実に金を落とすと目論まれて製作費をかけ企画してくれているわけですから、喜んでホイホイ食いついてしまいます。同じ阿保なら踊らにゃ損々。踊ってから考えりゃいいんだよ!!狂おうぜ!!
実際、よくマーケティングされているなあ・・・と感動しました。
ホームズとワトソン・ミステリ・コメディ・バディもの・落語・相撲・ヅカっぽいルックスの姉とルックスだけはガーリーな妹のコンビ・美少年・謎の美女(cv.坂本真綾)・ドラァグクイーン(cv.諏訪部順一)・枯れオジ・○93・ちびっこギャング・・・と、この中でどれか一つは響くでしょ?と言わんばかりの要素てんこ盛り。大盤振る舞いです。わたし自身の体感としても、ターゲット層の好みと重なっていると思いました。
ともすれば一つ一つの要素だけでもアニメを作れてしまうものをこれだけ詰め込んでも破綻しなかったのは、ひとえに制作の皆さんの手腕だと思います。素晴らしい遊び心とサービス精神、作品クオリティでした。仕込まれた小ネタの数々は3周目も余裕で楽しめるレベルです。
しかも、OPがEGO-WRAPPIN'でEDのプロデュースが亀田誠治さんなんですよ。天才だ~~~!!新宿感ある~~~!!*2好きになっちゃうじゃん~~~!!
あ~~~また好きな作品に出会ってしまったな~~~!!
ありがとう、村瀬さん。担降りして良かったです・・・おかげで好きな作品が増えました・・・。
※※※以下、ネタバレ※※※
いや、マキ。マキですよ。
1クール目のクライマックスに推しの怪演が堪能できるって、一体誰に何を感謝すれば良いのでしょう???神???しかもアニメイトタイムスのインタビュー*3を確認したら、別の役*4でオーディションに来ていた村瀬さんをマキに指名されたそうで・・・
は~~~ありがとうございました。良い薬です。
マキ/ジャックは恐らく、悪役としてターゲット視聴層の女性が嫌悪しやすい対象として作られたキャラクターなんでしょう。でも正直に言うと、私自身はマキのことを本質的に憎める女性性はいないのではないだろうか?と感じます。*5「完璧になりたい」という欲望って誰しも秘めているとは思いますが、外見へのプレッシャーを受け続けると、よりその欲望が先鋭化されていきますし・・・
私がマキ/ジャックに対して抱いたのは、生理的な嫌悪感よりも「同族嫌悪」に近かったですね。不完全な自分自身を補完するために他者を攻撃するわけにはいかない、そういう倫理的なタガを外してしまった彼/彼女への嫉妬と羨望、嫌悪、恐れの感情が残りました。
マキがいつからジャックだったのかは、第1クールを視聴した段階では分かりません。先に「マキ」がいたのか、それとも「ジャック」が先だったのかも。
でも、「切り取った子宮を食べていた」という言動や、両性具有である天使というモチーフへの執着、少女的な女装を好んでいた・・・ということを考えると、彼/彼女の中で「マキ」の存在のほうが先にいたのかもしれないなあ、と思いました。
これはジャックの人間性を肯定するものではないんですけれど、私自身は嫌悪しきれないところがあるんです。*6
他人の性器を切り取っておきながら、彼自身はパイプカットできないでいたという中途半端なところは、人間くささと弱さが共存していました。「犯罪者」だけど「悪役」にはなりきれない哀れなキャラクター、それが第1クールのラスボス・穂刈マキこと切り裂きジャックだったんじゃないかなあと・・・
だからこそ、モリアーティの危うさが高まった状態で第2クールへ突入したのが不安でもあります。
正気で狂える人間は悪役になれてしまうんだよモリアーティ!!!と机に突っ伏してしまった11話・・・(いやあのタイミングでED『百億光年』フェードインしてくるの完璧では???)
またマキの話に戻りますと、今回の村瀬さんの演技はギアの入れ方が好きだったな~と思いました。シフトレバーみたいなテンションの調整が、すごく良かったです。「マキ」と「ジャック」と「足利満昭*7」のペルソナを使い分けていた人物像に対する説得力が増していました。
個人的には、7話でアイリーンの首筋にナイフを当てながら囁いていたトーンが一番好きでしたね。これは私が『DEVILMAN crybaby』で村瀬担になった人間だというのも多分に影響しているんですけど・・・あの情が感じられない無色透明トーンですよ・・・*8
醜い穂刈マキを醜く演じられた、きちんと感に信頼しかなかったです。あと悪役って演じるのちょっと楽しいですよね?そんな楽しさも声に乗っていて狂気マシマシでした。本当に良かったなあ・・・
さあ、第2クールを観なければ!
*1:実際はJKのガヤとかをされていました。いや、バー「パイプキャット」の猫・パイプの声をパイプカットしてないマキちゃんのcv.担当である村瀬さんがやってたら面白いなと思って・・・
*2:単純
*4:モリアーティかな?
*5:もちろん個人の見解です
*6:声を担当している村瀬さんのファンというのも影響しているとは思いますが・・・こういうところで、自分の人間くささもまた実感するんですよねえ
*7:この名前は足利義満から取ったんでしょうか?モリアーティは世阿弥・・・?(錯乱)
*8:よくよく考えてみれば、『DEVILMAN crybaby』で両性具有のサタンを演じた村瀬さんが『歌舞伎町シャーロック』では天使に執着する穂刈マキを演じたというのは皮肉のようでもあり、必然的な配役でもあったわけですね
新しい漫画を買わなくちゃ
「もう新しい漫画を開拓することは減るんだろうな・・・」
────と、思っていた1月末の私へ。
あなたはわずか数カ月でその考えを撤回することになります。5月の時点で既に『魔入りました!入間くん』を新たに全巻購入していますよ。*1本や漫画やCDやBlu-rayや諸々のグッズをゴッソリBOOKOFFその他で買取に出しましたが、順調にまた増えています。断腸の思いで断捨離してくれたのに、本当に申し訳ない。でも、あなたが売ってくれたおかげで棚のスペースに余裕ができたので躊躇なく増やせるよ。ありがとう。
さて、また新たに漫画を買わなければ・・・と思う事案がありました。
TVアニメ『怪物事変』のキャストが発表され、村瀬さんが「岩木山雪里白那之五十六子 晶」役で出演されるとのことです。いや苗字なんて読むんだこれ・・・?とウィキペディアで確認したところ、晶くん、なんと男の娘。
・・・出た~!!cv.村瀬歩の男の娘~~~!!
確実に好きになっちゃうやつじゃん・・・とプロフィールを見たら、身長159cmで体重38キロの15歳らしいんですよ。細・・・たくさんお食べよ・・・。しかも雪男子という怪物。え???ゆきめ???*2と錯乱しかけました。
あと主人公・夏羽役の藤原夏海さん。僭越ながら今回はじめてお名前を知って、ボイスサンプルを拝聴したのですが・・・大好きな部類の少年ボイスでした。私は今自分が中学生でないことに感謝しましたよ・・・危うく人生を狂わされるところだった・・・!!というぐらい好きな質感。
思えば、女性声優さんの少年ボイスには散々と人生を狂わされてきたように思います。緒方恵美さん、高山みなみさん、江森浩子さん、斎賀みつきさん、皆川純子さん、甲斐田ゆきさん、朴璐美さん、釘宮理恵さん、竹内順子さん、三瓶由布子さん・・・最近では田村睦心さんとか。
・・・なんかもう今さらだし、これ以上狂ったところで誤差範囲内では?という気がしてきましたね。ヨシ、安心して狂おう!!だって他のキャストさん、花江さんと諏訪部さんもいらっしゃるし、むしろ狂わないほうがおかしいのでは???*3
しかもアニメ制作は忍たまの亜細亜堂さんなんですよ。これが正気でいられようか。
日本は古来から「歌が上手い」とか「声がいい」とかでモテるじゃないですか。民俗学の本を読んでいると、「あ~~~じゃあ声優業が発展を遂げてきたのって文化的な素地があったからなんだな~~~つまり声がいい人を好きになるのはDNAレベルの業であって抗えないんだな~~~」と勇気づけられます。なお、たぶん『怪物事変』が妖怪を扱う話なのでこういうこじつけを考えて自分を正当化させているだけです。
原作は現時点で10巻まで刊行されているそうなので、これは買うしかないですね。
新しい漫画を買おう!!読もう!!
そして万全の態勢で放映日を迎えたいと思います。待ち遠しいことがたくさんあるので、健康第一で過ごしつつ、業界の安泰とコロナ禍の収束を願います・・・。
『Paradox Live TV #1』を視聴した
アベマTV、ヒプマイだけでなくパラライまで放映権*1あるの?強いな~と思いました。まぁ、敵ではないですもんね。人気が出たジャンルの競合コンテンツが乱立するのは資本主義市場経済の常ですし・・・
さて、リモート収録されたラジオ番組なんですが、とっても面白かったです。
キャストは、BAEの梶原岳人さん、村瀬さん、96猫さん。そしてcozmezの小林裕介さん、豊永利行さんの5名。
5人のトークバランスが良くて、「ラジオの面白さ」みたいなものがギュッと詰まった番組でした。
わたし実は梶原さんはパラライでお初なんです。*2 歌声はゴリゴリのハイカースト感がありましたが、トークは若干ぽやぽやしていて和みました。村瀬さんと96猫さんに翻弄されるんじゃ・・・?と、そこも今後楽しみです(笑)アユミちゃんと96猫さんの掛け合いとか、素なのかノリなのか「どっちー??」って惑わされていて、聞きたいものが聞けたわ~と満足したくだりでした。そういう天丼、オタクは大好きです。
豊永さんは、さすがの安定感と安心感がありましたねえ。若いもの(?)(豊永さんも若いけど)に任せてボケを投下しつつ、トークの方向性を卒なくコントロールする能力は本当にさすがの一言です。小林さんとのコンビ感も良かったな~。仲も良さそうだし、お二人の共演作って他に何があるんだろう?と調べたくなりました。
パラライ、実はまだCDが買えてないのです・・・!!
趣味予算を決めているんですけど、ここ最近は本ばっかり買ってて予算オーバーぎみで・・・。でも今回の投票に参加できなかったことが悔やまれるので、少しずつ購入していきます。
オタクは本当に金がかかるし予算との勝負ですね・・・頑張ろう、と改めて思いました。
『ばなにゃ』1期を観た
「ばなにゃ」とは、ファンシー文具メーカーのクーリアのキャラクターです。アニメを観るまで知らなかったんですけれど、なかなか狂気を感じる造形で好きだなと思いました。
──ばなにゃ とは?(公式HPより)
バナナの中にひそむ不思議なにゃんこ。
バナナの皮に包まれている部分は誰も見た事がない...
本物のバナナにまぎれて暮らしていて、人がいない時に
こっそり遊んだり、いたずらしたりするよ。
甘いお菓子と遊ぶことが大好き♥
夢はおしゃれな「チョコばなにゃ」になることだよ。
なるほど、正気になったらいけないやつですね。現状2期まで制作されて円盤化もしています。
今回はdアニで、2016年7月から9月まで放映された1期を視聴しました。
出演は、梶裕貴さんと村瀬歩さんのヴィムス先輩後輩コンビと、ナレーション(ばなにゃ研究者)(人がいない時にこっそり遊んだりいたずらしたりしてるんじゃないのか?見つかってるじゃないか・・・とツッコミたくなること自体に敗北感がありますが)に蛭子能収さん。
なんと、梶さんと村瀬さんのお二人で全種類のばなにゃと人間モブの声を担当されています。あ、ここにもあったよ~狂気が。
鳴き声は「にゃ」だけなので、全13話、ひたすらお二人のありとあらゆる「にゃ」のバリエーションを堪能できます。
村瀬さんは、ばなにゃ界のマドンナ「ばなにゃ子」をはじめ、ねずみ、ママやおばあちゃんなども担当されています。究極かわいいキュートボイスでした。これ、あれだ・・・脳トロ声って言われるやつだ・・・!と思った。女性声優さんでなく、ここであえての采配・村瀬歩。すごい。いやそんなことを言ったら梶さんを采配するのもすごいけど。ターゲット層が「ファンシーグッズを買う女性」だからなのか、「声優さんファンの女性」だからなのかは定かではありませんが。
そしてナレーションに蛭子能収さんですよ。隅から隅まで張り巡らされた狂気・・・これがおののかずにいられようか。
1話3分程度なのですが、一日に2話ずつ見ました。「ふふっ」て思えるペース、私はこのくらいだった。たぶん修行が足りませんでしたね・・・。
一番面白かったのは、第10話「ばなにゃ、ふうせんにゃ」ことダチョウ倶楽部回です。「ツメを立てるなよ、立てるなよ!」と蛭子能収さんが盛大なフリをかましてお約束回収するんですけど、風船に突き立てられて致命傷となったのは見るからにツメでなくバナナの房部分ではないか?
でもね、可愛かったです。結局。2期も少しずつ見ます。
と、思って公式HPを見たら1期から様子が変わっているんです。・・・ん?とウィキペディアを見て見たら、キャラクターと舞台設定が一新されているじゃないか。埼玉県所沢市の民家に住んでいるばなにゃたちの生態観察をしていたのが、2期ではばなにゃが地球外生命体になっていました。「これを見たくば正気を捨てよ」と言わんばかりの周到な狂気の気配。こわい。見たい。
キャラ一覧見たら「エモばなにゃ」とかいう前髪クネ男*1みたいなのがいるし、cv.は村瀬さんでした。
・・・見るしかない!